布引の滝(栃木県日光市)

2012年7月28日訪問。
片道2時間以上を要し、難度が高く、体力が必要な滝のため、妻は家において出発!!
千葉県流山市を朝5時に出発して、散策道入り口は9時30分頃。

林道入口にゲートがあるので、手前の集落にある「家康の湯」付近の駐車場スペースで車を駐めないとダメ、、
というHP情報もあったのだが、訪問時はゲートが全開だったので、林道の終点まで車で行く事ができた。
林道区間は徒歩で1時間を要するため、時間短縮&体力温存となった。
ただ林道は、車でも注意が必要。
途中、倒木が車が通れるギリギリのトンネルを作っていたりして、ギリギリ樹の下を通ったりと、なかなかスリリングな箇所を2,3箇所通った。
舗装されているからと安心して、くれぐれも油断はしないよう。。

車を駐めてから滝まで

林道終点

↑林道終点の駐車スペース
散策道の入口は、少し広いエリアになっていて、そこで車を駐めることにする。
9時30分時点で、すでに1台車がいて、少し安心した。
(写真は帰りに撮影。他に2台、林道の入り口に1台駐まっていた)
この後、追加で車両が来ても大丈夫なように、帰り方向に車を向けて停車。

看板

↑入口にある看板
布引の滝の写真もあり、滝のすぐ前かから撮影された絵になっている。
気持ちは高鳴る。

看板

↑滝への距離が書いている看板
「布引の滝まで2.0km」とあるが、信じてはいけない。
これはおそらく直線距離。。。
山登りのエキスパートが書いているHPでは、すぐに滝まで到着できるように書いている人がいるが(すぐに到着。とか書いている人がいるが)、経験の浅い人間が歩くには、それなりの時間を要する。



入ってすぐは、山を巻くように登っていく。
登りきった後に、遠望に布引の滝が見える。

看板

↑登りの終点にある看板

布引の滝

↑看板付近から見える布引の滝(遠望)
(実は往路は足元をずっと気にしてわからなかった。写真は帰り道で撮影したもの)
後は、下り階段で一気に河原に向かって階段を降りていく。
階段は木で丁寧に作ってくれたのだろうが、土砂が崩れて階段の横木だけが残っている箇所も多くあり、さながら障害物競走状態。。。
足元には十分気をつけたい。。


ある程度降りていくと、階段は消えて緩やかな勾配を登り下りしながら進むことになる。
その後、沢を2つを渡ることになる。


途中の沢

↑1つ目の沢。
水がとても綺麗で、冷たい。
熱くなった体をクールダウンさせるのに十分。
給水に不安がある場合は、ここで給水するのがよい。

この後、2つ目の沢を越えると、休憩スペースに到着。


休憩場所

↑休憩スペース
写真に写っていないベンチやテーブルもあり、ここで本格的に休憩できる
コースの険しさからするとこんなに開けて、人工のベンチやテーブルが準備されていると、もう少し歩くと自販機でもありそうな錯覚を覚えてしまう。。

ここで少し休憩。ただ、すでに足がガクガクし始めており、体力不足を痛感し始める。


歩くとすぐに足元がコケ、腰から上半身はシダが群生するエリアに突入する。
このあたりは、シダの影響で踏み跡がわかりづらくなっていて、周りの景色をよく覚えておくほうがいいだろう。

木に付けられた白いマーキングを目印に、ロープで河原に降りていく。
この辺りは、マーキングを良く見ないと見つけられない。
仕方なく、木の根っこを使って河原に降りたが、よく探せば河原から5m-10mくらいの高さにトラロープが張られている。
それを使って降りるのが安全でよいだろう。


ようやく河原に到着。
後は、滝を目指して上流へ向かう。



河原に降りてからは、大小様々な大きさの岩を乗り越えて遡上していく。
河原は大きな岩も多いが、浮き石が多いのがネックで、ジャブを浴びるように疲労が蓄積していく。
この時、重い撮影機材を背負っていることを後悔する。


河原に降りて上流に100m程度進むと、布引の滝(遠望)が現れる。
否が応なくテンションが上がる。

布引の滝

↑布引の滝(遠望)

↑布引の滝(遠望)動画
残念ながら三段あるとされる滝の上部しか木々に隠れて見ることができない。


河原に降りて、頻繁に休憩を入れながら小一時間くらいでようやく、布引の滝の手前の10mの滝へ到着した。

布引の滝手前の10mの滝

↑布引の滝下流の10mの滝
絶壁となって布引の滝への行く手を阻む

布引の滝手前の10mの滝

↑布引の滝下流の10mの滝

↑布引の滝下流の10mの滝(動画)

これが噂の10mの滝!
どのHPでもポイントとして挙げられている難所の一つ
すぐ近くから見れるため、音も迫力があり非常に大きく見える。
見る方向によっては、すぐ上流の「布引の滝」の一部を垣間見ることができる。
滝までは後少しだ!!





ここまでの工程は下記のような感じ
散策道入口→(50分)→ベンチのある休憩スペース→(20分)→滝の下流の河原→(30〜40分)→布引の滝すぐ下流の10mの滝
それ以降を書いていないのは、そこで断念したから。。

下流手前の10mの滝に到着し、ロープで20m程度登ったにも関わらず、ここで断念して引き返すことにした。
コースの難度を理由に引き返すことにしたのはそれが初めてだった。
正直屈辱的だったが、ここは引き返して正解だったと感じる。(それは、その後裏付けられる。。)

2013年9月22日、再訪問(リベンジ成功)

予想外の車止め!(1h余計に歩くことに...)

3連休の日曜日を使って、リベンジ実施
途中、東北自動車道で8km-通過180分という車両火災のトラブルで遅れつつも、5時半出発の9時30分に到着。

今回も前回同様に林道終点まで車で行こうと思ったが、 チェーンによる車止め(南京錠付きで外せない!!!)のため、随分手前から歩くことになった。
他のHPでは5秒で外せる..など書いているページもあるようだが、3この南京錠で外すのは無理そうだ..。


前回で走った舗装林道を1時間かけてゆっくり散策道入口まで。
すると、林道入口のベンチで1人男性が休憩していた。
お話によると、茨城の水戸から来たとのことで、お話を伺うとかなりの滝好き
当日、帰ってくるまでご一緒させていただいた。

散策道入口から滝まで

途中の経路は、1年前と同じため、割愛! 今回は昨年の反省を活かして

  • 服装を登山向けの服装
  • 荷物は軽く
  • 十分エネルギーがあるように朝ごはんをしっかりとる

と対策をとっており、かつ同行者がいたことで、 体力ある状態で、林道入口から1h弱時間程度で10mの前衛滝前に到着。

後は、流れに沿って左岸にかかるロープを使って高巻き(他のHPの通り)
崖は崩れやすい小岩が多く、複数人の場合は距離をとることが懸命だろう。
20-30m位だろうか、、、ロープを複数回使って登った後は、前衛滝を左手に5分程度トラバースすれば、日光の巨爆「布引の滝」の正面に出ることができる。

布引の滝の前衛滝

↑布引の滝の前衛滝

布引の滝の前衛滝

↑布引の滝の前衛滝

↑布引の滝の前衛滝(動画)

布引の滝(栃木県日光市 野門沢)

「おおお〜〜〜っ」
と声を上げてしまうほど、感動を覚えたたきは久しぶりだ。
約120mと言われる滝はこれだけではないが、こんなに近くで見上げる事ができる滝は限られる。
1周間前の台風の影響か、水量は増えているようだ。
大きく三段で落ちる滝を見上げると、絶えない飛沫で白煙が巻き上がっていることが見える。

逆光で撮影条件が厳しいことが多いようだが、訪問時は曇で滝自体を楽に撮影出来たのも良かった。
しばらく夢中でシャッターを押していた。
昨年の失敗した分を完全に取り返して余りある迫力と感動。
間違いなく名瀑!というに相応しい滝だった。

布引の滝

↑布引の滝(念願の正面から)

布引の滝

↑布引の滝(上段)

布引の滝

↑布引の滝(下段)

布引の滝

↑布引の滝(三方向が立ちはだかるような絶壁であることがわかる)

↑布引の滝(動画)

この後、滝話で盛り上がりつつ駐車場に戻ったのが15時。
往復約5.5時間の間に出会ったのは同行した方1人だけ!!
日光の巨爆を独占できた貴重な1日でした。

この後、蛇王の滝を見て、温泉に入って、唐滝を見て帰りました。
堪能!!


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Last-modified: 2016-07-12 (火) 23:08:02