日本の滝(百選以外)/巌立国立公園の滝(三ツ滝、あかがねとよ、唐谷滝)(岐阜県小坂市)

滝まで

2016年10月24日訪問
横谷峡の4滝を見た後に巌立国立公園にある巌立上流の3つの滝を見るため移動。
この付近には日本の滝百選の根尾の滝があったのだが、時間と体力と途中の車の工程がしんどいのでキャンセル。
場所は下記の地図を参照。


↑地図

がんだて公園の駐車場

↑対岸に巌立(がんだて)が見える位置に駐車場がある。
車で行くなら、「がんだて公園」か「がんだて茶屋」を目印に向かうのがいいだろう。

巌立

↑県指定天然記念物に指定されている「巌立(がんだて)」。溶岩の絶壁である。
川を挟んで対岸に有り、距離もあるのだがその巨大さと柱状節理で構成された絶壁がなんとも凄まじい迫力を醸し出している。

巌立

↑巌立の看板

三ツ滝へ

散策道

↑三ツ滝へ向かう散策道は巌立峡に整備された川沿いの道を歩くのだが、
がんだて公園にある入口で一人200円の環境維持協力金を払う必要がある。
正直、これだけ厳しい自然の中に道を作るだけでもかなりの負担だろうし、喜んで出させていただく。

散策道

↑渓谷沿いに整備された道を進む。
階段や時折橋を渡るものの、きちんと整備されているため、歩きやすい靴であれば問題なく到着できる。
これだけ急峻な絶壁に道を作ってくれるのは非常に助かる。


散策道

↑少し歩くと上流に三ツ滝が見えてくる。


三ツ滝

↑三ツ滝

三ツ滝

↑三ツ滝

↑三ツ滝(動画)
三ツ滝
その字のごとく3つの段差から構成されている滝。
1段ずつの落差はさほどでもないが、周りの絶壁と豊かな水量が狭い渓谷で轟々と流れる様はかなりの迫力。
それぞれに滝壺があるが結構な深さがあるようだ。
滝は散策道を歩きながら見るのだが、結構高低差があるせいか、見下ろすだけでも結構足がすくんでしまう。
滝は最上段と最下段が少し長さが有り、途中遮る岩があるので、三段を一度に撮影するのはちょっとポジション的に厳しいようだ。
散策しながら徐々に下段から上段を観瀑していくのが正しいだろう。
巌立峡に来たら是非見ておいたほうがいい滝。

看板

↑ルートを書いている看板。
滝を少し上流へ向かって散策道を進むと、対岸へ渡る行者橋がある。
行者橋を渡ると、林道に出るので、その林道を歩いて駐車場へ戻る。

散策道

↑林道から駐車場
明暗差があるので、分かり辛いが結構な台数の車が来ていた。
近くでは立派な橋をかける工事がされていた。
便利なのはいいのだが、あまり今の自然を壊すようなことはしてほしくない。


その後、車で林道を上流方向に走って、2つの滝へ向かう。

「あかがねとよ」と「唐谷滝」

車だと10-15分程度、非常に細い林道を走ると「あかがねとよ」と「唐谷滝」の入口へ到着する。

非舗装の林道

↑非舗装の林道
対向が難しい狭い区間が結構あった。
少し凸凹はあるものの、特に車高を落としていなければ底を擦るようなことはなかった。
運転に自信がないなら、三ツ滝から歩いて30分くらいらしいので、歩くのも手だろう。

駐車スペース

↑滝の入口
明示的に駐車場とは書いていないが、広くなっているためここで駐車。

入口にある看板

↑入口にある看板
この後、沢に降りていく。
2,3分で沢まで降りれるが、歩きやすい靴がいいだろう。

散策道

↑沢に降りると、あかがねとよの滝壺(写真中央右)に出る。
あかがねとよは、写真中央右に隠れているので、看板の方へ奥へ向かうと正面にでれる。

看板

↑看板

あかがねとよ

あかがねとよの看板

↑あかがねとよ の看板

あかがねとよ

↑あかがねとよ

あかがねとよ

↑あかがねとよ

あかがねとよ

↑あかがねとよ

↑あかがねとよ(動画)

あかがねとよ

滝なのに滝という名前がついていない変わった名前の滝。
名前の由来は、赤く苔むしているさまを銅(赤い金属→あかがね)のような、とよ(=屋根の雨樋)というところからついているらしい。
ネーミングは結構面白い。
滝は真っ黒な岩肌を斜めに白濁しながら滑るように落ちるのだが、本当に岩の裂け目を落ちるという感じの滝だ。

水量は下流の三ツ滝に比べて少ない。
渇水期はやはりほとんど水の流れがなくなるらしい。

岩肌など見るとかなり特徴的なのだが、これを見たときに昔静岡県で見た葛布の滝を思い出した。 結構独特な雰囲気の滝。

この後、唐谷滝はすぐそばにあるので移動する。


唐谷滝

唐谷滝

↑看板

唐谷滝

↑唐谷滝

唐谷滝

↑唐谷滝

唐谷滝

↑唐谷滝

↑唐谷滝(動画)

唐谷滝

あかがねとよとは違い、本流を落とす滝。
こちらのほうが水量が多いようだ。
不気味な柱状節理の岩を鎧兜のように着込んだ岩が印象的な滝。
非常に狭い岩の隙間を轟々と落ちているのは結構な迫力だ。

手前はそれなりの大きさの滝壺が有るが、滝の迫力と川の流れで近づくのはちょっとためらわれた。

エメラルドグリーンの水は透明感が高く、真夏なら靴を脱いで涼を楽しめるだろう。
上流の根尾の滝もそうだが、滝が非常に多く、時間があれば滝好きにはたまらないエリアだ。

滝は岩が手前をせり出していて滝はほぼ日陰。
手前の岩が明るくなるので、明暗差がでて写真撮影には厳しいかもしれない。
午後の晴天時には、飛沫と太陽光の関係で虹が出るらしい。



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