*日本の滝(百選以外)/両部の滝(栃木県那須郡那須町) [#p26291a8]
#contents

2016年7月24日訪問。~
存在は有名だが、なかなか訪問がかなわなかった栃木県最北部に位置する那須岳の秘瀑「両部の滝」へ向かう。~
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ちなみにこの滝のアプローチは完全に登山。~
しかも整備された散策道ではなく、完全に道のなき道をテープやリボンだけを頼りに歩く必要がある。~
丁寧に看板などは一切ない。~
目印のテープやリボンの間隔が長くなる場所があり、迷いやすい。~
見失うと一撃で遭難の可能性がある。~
可能であれば訪問したことがある経験者と同行するか、~
後述装備のGPSアプリ(+充電器)を持って現在位置と地図を照らし合わせられる準備を強くおすすめする。~
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#ちなみに私はこの1週間前に訪問して完全に違うところからアプローチして失敗した経験をしている。~
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**駐車場まで [#s183e76c]
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&googlemaps3(width=800px, height=600px, mapctrl=small,lat=37.757736 ,lng= 140.104197 ,zoom=17);
&googlemaps3_icon(WaterFall, image=http://metalgear.aa0.netvolante.jp/waterfall.png,iw=32,ih=37);
&googlemaps3_icon(WaterFall2, image=http://metalgear.aa0.netvolante.jp/waterfall.png,iw=64,ih=74,ianchory=74);
&googlemaps3_icon(Parking, image=http://metalgear.aa0.netvolante.jp/parking.png,iw=32,ih=32);
&googlemaps3_icon(River,image=http://metalgear.aa0.netvolante.jp/river-2.png,iw=32,ih=32);
&googlemaps3_icon(Camera,image=http://metalgear.aa0.netvolante.jp/camera.png,iw=32,ih=32);

&googlemaps3_mark(37.757736, 140.104197 ,alink=0 ,nolist=1, title=駐車場,caption=駐車場,icon=Parking);
&googlemaps3_mark(37.756899, 140.103219 ,alink=0 ,nolist=1, title=両部滝,caption=両部滝 ,icon=Camera);
↑地図~
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那須岳の峠の茶屋がある県営駐車場まで来るまで上り、ここから登山とする。~
県営駐車場は、朝8時過ぎだったが、前日泊の人も多いようで、すでにほぼ満車だった。~
そのすぐ手前にある小さな駐車場もほぼ満車...。~
快晴ということもあるが、紅葉の時期などはもっと人がくるだろうから、かなり早く到着しないとダメと思われる...。~
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県営駐車場以降はトイレがないので、ここで用を済ませていざ出発!!~
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**装備 [#x8f877d6]

今回訪問してみて、必要と感じた装備を書いてみる。

-長袖、長ズボン・・・藪漕ぎをするのでこれは絶対必須。足と腕は露出しないほうがいいだろう。~
-登山靴・・・あまり渡渉はなかったので、沢靴までは必要ない感じだった。
-軍手(手袋)・・・これも藪漕ぎや急勾配で木や枝を掴むのであったほうがいい。
-熊よけの鈴・・・熊の目撃情報有。あった方がいいでしょう。
-ストック・・・これは好み
-帽子
-雨具・・・那須岳はガスが発生しやすい。天気も変わりやすい。山で雨具は必須ですね。
-食事・・・精神的安定のためにも必要
-水  ・・・途中、給水ポイントはあるので大量にはいらないと思う
-飴など間食・・・歩きながらの栄養補給に
-カメラ・・・両部の滝の2滝を同時に撮るために、広角レンズがあればとても助かる。撮影してみると2つ撮影する構図が限定されるのに気づく(苦笑
-地図・・・テープを頼りに進むがこれは必須!最低[[このレポートページ>http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-235956.html]]のGPSの軌跡と地図を印刷して行く(正直地図があっても道に迷いましたけどね)~
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訪問時に持っていなかったが、次に行くなら是非持って行きたい装備
-スマホ(GPS)+山地図データ
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実は今回、道に迷って1時間以上ぐるぐる回った。~
迷った際のデータを下記に参考で載せておく。
#ref(MAIGO_jpg,,50%,迷子になった軌跡);
↑迷子の軌跡~
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間違いなく遭難の手前状態。。。~
迷って初めて気づくのだが、不安は体力を削ぐ。焦りも出てくる。~
今はスマホにGPSもあり、地図をローカルにダウンロードすれば、電波が届かないところでも現在位置が確認できる。~
事前にこの滝に行った人のログをダウンロードして、軌跡をたどれば、最悪元の登山道に戻ることまではできるはずだ!~
今回はこの地図の重要性を痛感させられることになる。~
あとスマホのバッテリー切れに対応するため、モバイルバッテリーもあったほうが良い。~
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くれぐれも時間、体力は有限なので無理はしないで余裕を持った行動を心がけたし!!~


**駐車場から両部の滝まで [#w8c271f7]
今回の行程は、両部の滝だけを目的としているのでその旨記載~
-峠の茶屋県営駐車場
-峠の茶屋避難所
-延命水
-沼原分岐
-両部の滝のアプローチ開始(藪漕ぎ入口)
-(超迷子。遭難一歩手前)。ここで本当に偶然人に出会う。訪問歴のあるGPS地図を片手に爆走するすごいおじさんだった。~
-両部の滝前
-沼原分岐
-峠の茶屋避難所
-峠の茶屋県営駐車場


#ref(ROAD_RYOUBU_FALL01.jpg,,峠の茶屋県営駐車場,50%);
↑峠の茶屋県営駐車場

#ref(ROAD_RYOUBU_FALL02.jpg,,峠の茶屋県営駐車場,50%);
↑峠の茶屋避難所

#ref(ROAD_RYOUBU_FALL03.jpg,,延命水,50%);
↑延命水~
非常にうまーい

#ref(ROAD_RYOUBU_FALL04.jpg,,沼原分岐,50%);
↑沼原分岐


#ref(ROAD_RYOUBU_FALL10.jpg,,両部の滝のアプローチ開始(藪漕ぎ入口),50%);
#ref(ROAD_RYOUBU_FALL10.jpg,,両部の滝のアプローチ開始(藪漕ぎ入口),50%);
↑両部の滝のアプローチ開始(藪漕ぎ入口)~
最初のリボンは容易にわかりました。~
ここからは藪漕ぎです。藪漕ぎ!~
ただ、それはすぐに終わります。50m-100m程度でしょうか...。~
その後は、丁寧にテープがあるので、それを入念に調べながら進みます。~
間隔が広くなるので、それを見失わないように...。~
進むのですが...。

#ref(ROAD_RYOUBU_FALL10.jpg,,途中で迷った,50%);
↑途中で迷いましたよ!この白いリボンを中心にぐるぐる。。~
1時間位ですかね。。完全に道に迷って、、、。~
この白いリボンすら見失った時は、、、少しやばいな。。。と感じました。~
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2週連続で失敗...。~
しかたない!~
死ぬよりましだ!~
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テープを逆手に帰ろうとしていると、、、、~
あれ!?~
こんなところ来たっけ!?~
沢に向かっている!!~
帰ろうとしているのに逆に滝に向かっている!?~
なんじゃそりゃ〜と、涙目になっていると人にあったのでございます。~
~
その人はGPS片手に先人の目印ではなく、先人のGPSデータを拠り所に進んでいました。~
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迷わない!~
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迷わない!~
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どんどん進んでいって、~
途中から、急勾配の下り坂で、かつ藪漕ぎをしながら進んでいくと(ほとんど落下している感じ)、なんとか沢に合流しました。~
その眼前には両部の滝が!~
やった〜〜〜〜〜!!~


**両部の滝 [#f0166440]
#ref(RYOBU_FALL01.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝
#ref(RYOBU_FALL02.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝
#ref(RYOBU_FALL03.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝
#ref(RYOBU_FALL04.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝
#ref(RYOBU_FALL05.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝
#ref(RYOBU_FALL06.jpg,,両部の滝,50%);
↑両部の滝

両部の滝。~
那須岳にある幻の滝。~
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2つの沢が合流する際に偶然にも滝の落差を作り出し、ほぼ同じ場所でその姿を見ることができる極めて珍しい名瀑。~

滝に向かって右側の滝は、屏風のような幅広の岩を落ちる。~
この滝は温泉のようで生暖かい。(落ち口は温泉の取水施設?になっている点からもそれが伺える)~

向かって左側の滝は直瀑だ。~
細い線のような流れを作って一気に落ちる。~
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訪問時はそんなに降雨が続いているわけではなかったので、水量は多くないのかもしれないが、~
それでもこの滝が創りだす構成美は素晴らしいの一言。~
二度とは来れないだろう...と思いつつ、同行してくれた方に大感謝!である。~
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ただ、この後来た道を帰ったらよかったのに、GPSに書かれている温泉施設の取水施設に合流する過酷なルートをとってしまった...(しまった)
すさまじい急勾配を登っていくことになり、2,3回死にかけた...。~
前回も降り口がわからず、「うーん」となった場所ですら、一度通った場所だったので、~
道に出たら、おお!帰ってきたぜーという感じになるのは人間不思議...。~
~
訪問される方は、くれぐれも時間に余裕を持ってゆっくりでてください。~




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