TS-220のHDDを3TBから6TBへ換装 †
2016年12月末に、バックアップ目的のTS-220(WD Red 3TB*2 / RAID1)の空き容量が10%を切った事を受け、大容量HDDへの換装計画を実施した。
これはその苦戦の記録である。
HDD候補選別 †
購入対象は下記の3つ。
NAS用とされている中で選定
- WD Red 6TB(WD60EFRX)
- SeaGate IronWolf(ST6000VN0041)
- HGST Deskstar NAS 6TB(0S03842)
ちなみにWD Red 6TB以外はTS-220対応が確認が取れない＋回転数が7200rpm(動作音懸念）のため、
WD Red 6TBに決定。BuyMoreで、1台\23,980円で購入！
換装作業（手こずる） †
このHPを参考に、HDDの作業を実施。
- Disk2交換
WD Red3TBの管理コンソールから、容量の拡張＋Disk2を[変更]ボタンを押して、このディスクを交換してくださいと表示されるのを待って交換
- Disk1→Disk2の再構成開始
⇒これは正常終了
- Disk1交換
1の手順と同様にDisk1を外して、6TBに換装する。
すると管理コンソールで再構成でエラーが発生となる。
検証 †
- 最新のFirmwareか?
作業時点の最新版（参考：Ver4.2.2）
- 新HDDに問題(不良、故障)があるのでは?
新Diskへの入替え順序を入れ替えて、移行作業を検証。
パターン1),2)ともに可能なためDISK問題ではなく、新HDD同士で最後のRAID同期がNGとうことがわかった。
- パターン1
1)旧DISK→新DISK1=OK
2)新DISK1(同期後)→新DISK2=NG
- パターン2
1)旧DISK→新DISK2=OK
2)新DISK2(同期後)→新DISK1=NG
- QNAP Forumを調べる
QNAPのForumにはそれっぽい記載があったが、内容は新DISKがWindowsでフォーマットされて隠しパーティションが有り、それが問題のためソフトでそのパーティションを削除したらうまく言ったぜ！って言う記載。
→試してみるも、現象はうまく行かず。
- 移行はしないで、新規の6TBにクリーンな状態でセットアップは可能か?
→正常に6TB*2台のRAID1で認識！
これによりディスクの不具合ではなく、移行のプロセスが問題があることが判明した。
⇒結論！旧Diskから新DiskへのRAID同期による移行は諦める！！
諦めて新DISKでRAIDを0ベースで構築し、データ移行 †
結局下記の手順で移行しました
- TS-220の設定を保存（設定画面からバックアップ可能）
（ここでの設定は、UNIXユーザや主要ディレクトリのリンクやパーミッション）
- TS-220から旧DISKのうち1台だけ外す（この時点で動作は制限なるモードで動作するが、機能上制限はない）
- 外付けUSB HDDケースに外したHDDを入れてPCで初期化
- 外付けUSB HDDをTS-220のUSBポートに接続。
- TS-220のデータを外付けHDDにコピー
コピー時間は約1.5日
- TS-220を新DISKに交換し、初期化。（この時念のため外付けUSB HDDは外しておく）
- TS-220にバックアップした設定をリストア
- TS-220に外付けUSB HDDを接続。
- TS-220へ外付けUSB HDDからデータをコピー（1.5日）
余計に作業した内容
- 設定のバックアップはあくまでリンクで、物理定義はバックアップ/リストアされない。
作成後、mkdirで物理ディレクトリを作る必要がある。
総括 †
- QNAPのTurboNASはコストパフォーマンスの高い個人用NASであることに間違いないが、
移行ツールなどには甘い部分があり、看板通りの楽な移行ができる！と信じるのは危険。
Forumも英語で迅速なパフォーマンスが期待できなく、実質自己責任。
Linuxなどの知見が要求されるケースも多々有り、今回のケースはその仕組みがわからないで見てもよくわからない。
(Fdiskの挙動や仕様などを調べて、シリンダ番号の指定など色々深みに嵌りそうになったので、途中で方法を切り替えた。)
- 時間がかかる。当初ケースでも2日程度は見たほうがいい（旧HDD→新HDD1同期に1日、新HDD1→新HDD2同期に1日）
総括(2020/6/10追加） †
- TurboNASのQ-RAIDは2TBが上限という記載があり、対応できないが正解のようだ。残念。
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